【終了】サンロード商店街お正月装飾の干支文字について

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
恒例となりましたが、『干支文字の書』の依頼を受けサンロードアーケード内に掲示する為、今年も4體（計８枚）を揮毫させていただきました。
本年（令和2年）は 『辛丑(かのとうし）』 の年（十干と十二支の組み合わせ）にあたり、1998年の寅年の掲示から数えると24回目の掲示となります。
毎年楽しみにご覧くださる方々も多くなりサンロード内という公共の場での『書』の掲示は「日本の書道界」にとってもめずらしい事だと思います。
書の先生方も本当に驚いております。
以下、干支文字について説明させて頂きます。

文字の始まりは今から6000～7000年位前の中国
中国最古の文字と考えられている「符号・記号」にまでさかのぼり、原始文字の「甲骨文字」が起源とされております。

① の『壽』と②の『丑』の古代文字（金文文字）は殷・西周の青銅器文化の時代（今から約3000年～3500年前）の文字で主に青銅器に鋳こまれたり、刻された古代文字である。
令和の時代でも通用する中国古代人の現代的感覚に魅了されています。

書法的には、①の『壽』と　②の『丑』の古代文字
③の『丑』の行書文字　そして④の『牛』の草書文字の四體ともコロナ禍に負けない令和の年になるように力強く北魏の時代の「楷書」の筆法を加えて揮毫致しました。
2020年（令和2年）は新型コロナウィルスに世界中がおののいた1年でしたが、本年　2021年（令和3年）はコロナ禍もおさまり、平穏無事に暮らせる時代になります様、ご祈念申し上げます。
私の揮毫致しました「干支文字」もご高覧・ご批正賜る事が出来れば幸甚です。よろしくお願い申し上げます。
末筆ではございますが、皆様のご健勝とご多幸を心よりご祈念申し上げます。

読売書法会幹事・謙慎書道会理事
読売書法展特選授賞
読売書法展読売奨励賞受賞
上 野　裕 堂　　謹書
（吉祥寺サンロード商店街　監事）